腐ったみかん

適当に書きます

結婚6周年を迎えたので振り返っていく

先日めでたく結婚6周年を迎えました!

一人暮らしを10年以上していたので「常に家に人がいるって大丈夫かな~」と思ってましたが案外慣れるもんですね、すぐに気にならなくなりました。

現在は2歳の娘と3人で穏やかに過ごしています。

この6年当然揉めたり揉めなかったり…山あり谷ありでした。

6年という中途半端な数値ですが気分がのったので初心に返るためにも悲喜こもごもの日々を振り返っていきます。

ちと重い話になっちゃったのでご注意を。

 

 

奥さんと出会ったのは27歳の頃、「30歳くらいで結婚したいな~。3年くらい付き合うって考えるとそろそろか~」と思い友人と合コンや街コンに行ったりした。当時はマッチングアプリが流行る前で街コン全盛期、その中で奥さんと出会った。

本読むのが好きと言っていたので最初のデートは本屋に行ったと思う。「この本面白かったよ」だとか「芥川賞って難しくてよくわかんないんだよね~」とかそんなことを話した気がする。奥さんが年に数冊同人小説出してるバキバキの文字書きである事を知ったのは後の話。

 


2年ほど付き合い、ちょっと良いお値段のホテルで食事をしている時に「(そろそろ親に会わせてくれって言うか…)」と準備してたけどビビッて言えず。結局後日喫茶店かどこかでコーヒー飲んでる時にさらっと言った気がする。構えすぎると良くないね。

プロポーズも大して高くないお店だった。もっと高級レストランとかでした方が思い出に残って良かったかも。

 

相手の両親に挨拶しに行く時に手土産を忘れる痛恨のミスを犯すなどしたけど滞りなく無事入籍。

結婚式は神社、でっかいカメラ持った人からバシバシ写真撮られたので「カメラマン2人もいるんだ~」と思ってたけど普通に一般の人だったらしい、あの写真は一体どこにいったんだろう。お参りに来た人に「わ~綺麗ね~」と言われ奥さんの衣装を選んだ義祖母も嬉しそうだった。

披露宴では奥さんをエスコートした義父から「次はあんたの番、娘を任せたよ」と言われて抱き合った事をよく覚えている。

新婚旅行は1週間ほどヨーロッパへ。たまたまツアーで同じ組になった小学生に「どうしてヨーロッパ旅行にしたの?」と聞いてみたら「モーツァルトが好きだから」と言われ「(俺が小学生の頃はポケモン一本だったのに…)」と教養の差に愕然としたりした。とにかく景色が綺麗だった

 

 

結婚1,2年目はよく揉めた。生まれも育ちも違う人間と一緒に暮らすのだから当然だろう。大雑把な自分と几帳面な奥さんの組み合わせはあまり相性が良くなかったかもしれない。

小さなストレスを積み重ねて爆発する…を繰り返す日々が続き「このままではまずいな…」と思い月に1度家族会議をする事にした。

病める時も健やかなる時も真心を尽くす事を誓った仲とはいえ他人、何も言わずに阿吽の呼吸なんて無理がある。話し合う事によって自分も奥さんも少しずつ譲れるようになった。

 

結婚してしばらくたった時ふと「家事するしないで揉めて家庭の空気悪くなるくらいならさっさと家事した方がいいのでは…?」と気が付き積極的に動くようになった。そこから割と上手くいくようになったと思う(まぁ相変わらず怒られてはいるんだけど…)

 

 

それとやはり揉めたというか空気がピリついてたのは不妊治療を行っていた時期。

1年ほど子供が出来なかったので病院に行き、ほどなく妊娠した。良かった良かったこれでおしまい…というわけにはいかず…流産してしまった。

なんでも初期流産は2割くらいの確率で起きるらしい、2割はまぁあるよねと慰め合った。

その直後に友人への出産祝いを買いに行くイベントがあった。出産祝いを選んでる時に接客してもらった店員さんの笑顔が悪魔に見えた。

 


そこからしばらく時間が空き2度目の妊娠をする…しかしまた流れてしまう。2回連続流れる確率は単純計算で4%。まぁなくはないがかなり苦しい。

奥さんが流産の手術のために手術室に入るのを見送った後、隣の部屋から赤ちゃんの産声が聞こえてきた。この時ばかりはおめでとうとは思えず顔も名前も知らない赤ん坊の事を妬ましく思った。神はどこまで僕らを試す。

年末実家に帰った際「親戚の子供を見るのが辛い…」と奥さんが泣いていた。その日は碌に寝ずに2人で初日の出を見るために10km近く歩いた。海に辿り着くも曇っていて日の出は見れなかった、我々の未来を暗示しているようだった。

 


そして3度目の妊娠、今回でダメだったら不育症の検査をしましょうと言われる。不育症は検査した所で原因不明が5割以上で有効な治療法もあまりないとか。絶望的な雰囲気が流れる。

 

妊娠についてどういうイメージを持っているだろうか?

お医者さんからおめでたですと言われて「やった!」と抱き合い…たまごクラブを読んでああでもないこうでもないと話し…男の子と女の子どっちがいいかな?と笑い合う…そんな思い描いていた理想の妊娠生活は影も形もなかった。

妊娠に向けて努力をし…それが叶ったにも関わらず一切喜ばず静かにじっと時が過ぎるのを待つ…歪で重苦しい時間が続いた。

 

安定期に入ってからも怖く両親にも報告しなかったが、お医者さんに「順調に育ってますね~もう大丈夫ですよ」と言われてようやく両親に話した。

 

幸運にも3回目の妊娠で無事産まれ現在2歳と4ヵ月、後日お医者さんから「この数値で子供出来たのはラッキーでしたね」と言われるくらい検査の結果は芳しくなかったらしい。

こうして奇跡に奇跡を重ねて生まれてきた我が子はご飯食べ過ぎなんじゃないか?と心配するくらいすくすくと育っている。この前やよい軒に連れて行ったらおかずの大半をスティールされてしまったので漬物で白米を食べる羽目になってしまった。

 

子供が生まれてからは揉めなくなった、というか揉めている暇がなくなった。朝保育園い連れて行き仕事終わったらお迎えに行き風呂入れてご飯食べさせて寝かしつけたらもう10時、不機嫌オーラを出してる暇なんてない。

奥さんがいつの間にか恋人からチームメイトに変化していった。これが家族になるってことなのかもな。


最近はイヤイヤ期でご飯も食べなきゃ風呂も入らないしでついついイライラしてしまうけど、こうして我々夫婦の元に来てくれたのは奇跡みたいなもんなんだと初心を思い出して大切に育てていきたいね。

まぁそうは言っても怒ってしまうのだけれど

 


終わりで~す