腐ったみかん

適当に書きます

MIU404の感想とか思った事とか

最近はアンナチュラル、半沢直樹、MIU404とドラマをばりばり見て「ドラマっておもしれ~~!」となっています。邦画は好きでよく見にいってたけど日本のドラマをちゃんと見るのは10年以上ぶりかな?今の時代アマプラだったりparaviだったりで配信で気軽に一気に見る事ができるようになって便利ですね。

昔はドラマに限らず動画視聴が苦手で集中できず、すぐに流し見して内容がわからなくなってました。本やゲームのような手を動かして能動的に情報を得るコンテンツの方が好きでそっちばっかりでしたが、いつの間にやら本を没頭して読む事もなくなり…ゲームに集中できなくなり…

テレビ点けるだけで情報がバンバン入ってくるドラマって素晴らしい~となっています。

 

MIU404を先日見終わったので感想とか思った事とか書いていきます。ドラマはあんまり見てないので的外れな事言ってたらごめんなさい(言い訳おわり)

 

 

昨今のドラマのトレンドでありド鉄板である"刑事のバディ物"を初めて見たわけですが…こりゃ人気出ますわというのが素直な感想。優秀だけど過去にトラブルがあり何かを抱えている刑事にトラブルメイカーだけど意外と芯は通った相棒。堅物の新人とベテラン刑事のコンビ…しっかり押さえて外さないね~。

王道は面白いから王道って言うんだよね。

 

圧倒的なストレスの少なさ

これはMIU404に限った話ではないけど最近のドラマは極力ストレスを排除している印象。極端に嫌な奴も出て来ず…出てきてもちゃんと成敗され…問題に関してはその回で解決して毎話カタルシスを感じる山場を作り…と見ていてストレスが溜まらない。新たな問題を出す時も現在の問題を解決して上げた後に落とすようにしているのでモヤモヤして終わるという事が少ないし続きが気になる。

 

トラブルメイカーで機捜失格な嫌な奴だと思ってた伊吹は「機捜っていいな。誰かが最悪の事態になる前に止められるんだろ。超いい仕事じゃん」と言い、堅物だと思われた九重は初めての現場でパニくるなど1話にして可愛げを見せる。

この可愛げが出てくるタイミングが早い。昔のドラマだと少し溜めて3話くらいから徐々に可愛げが出してくるんだろうな~って内容を1話から惜しげもなく出してくる。特に伊吹はもう少し踏み込んだらラインを超えた嫌なキャラになりそうな所をうまい事管理している。ここら辺のバランス感覚が凄いなと。

 

娯楽が溢れる現代において溜めの回を作るのって凄く勇気がいるんだろうか。ストレスが大きすぎると1話ですぐ切られちゃうし、せいぜい仲間内で「あいつムカつくよね~」くらいで収まってた登場人物批判も声のでかい人間にネットで拡散されてしまう。

そういう事を考えるとストレスを排除したストーリーになっていくのかな。

 

過剰な狂言回しがいなかったり、なんだかんだ嫌な人がいないのも良かった。桔梗さんの上司?も最後はビシっと締めるしで不愉快なキャラが排除されていた。

狂言回しがいなくても成立するのはMIU404が刑事物であり事件でストーリーを動かせる事が大きいのだろう。恋愛ものはしばらく見てないが、すれ違いを演出するために狂言回しに異常行動取らせているのかもしれないな。

 

 

好きな回

MIU404で特に好きなのが8話。「何があってもあなたは人を殺してはいけなかった」というセリフが印象的。

実家に「なぜ人を殺してはいけないのか?」といった感じのタイトルの本が置いてあり、小学生だった自分は法律だとか倫理だとかを上げて「なんでこんな当たり前の事をわざわざ本にしているんだろう」と思った事がある。

今になってこの問いの難しさがわかる。殺したいほど憎い、殺されても当然の相手がいる人間に対して正論をぶつける事の虚しさを理解しつつも「人を殺してはいけない」と伝えないといけない時の心情はどうなるんだろうか。

 

 

好きなシーン

一番印象に残ったのは菅田将暉演じる久住が「俺はお前たちの物語にならない」というシーン。理解の及ばない範囲の凶悪犯罪者に対して、不幸な生い立ちだとか…幼少期のトラウマだとか…色んな属性をペタペタと張り付けてストーリーを作り出し自分が理解できる範囲まで落とす事をよくやりがちではあるが、そんな事をやっても無意味なんだろう。

しかし菅田将暉…良い役者だな。帝一の國を見てから好きになったけどラジオでも喋れるし歌もうたえるしで完璧超人じゃん。 

 

 

他にも桔梗さんの男社会で生きていく事の苦しさだとか、陣馬さんの家族の話とか…好きなシーンはいっぱいあるけどこの辺で。

回収されていない伏線もあるし続編あるのかな?