腐ったみかん

適当に書きます

映画BLUE GIANTを見たので感想を

今年映画館2本目、映画BLUE GIANTを見に行た、2回見た。

原作はSUPREMEの途中まで読んでる、音楽に感しては皆目わからないけど上原ひろみの名前は知っている。

そんな感じの人間の感想。

ネタバレあり。

 

 

 

素晴らしい音楽と中盤終盤のストーリーに何度も涙を流し、マスク+花粉症+号泣のコンボで窒息しそうになりながら「映画館で見て良かった~!」となる素晴らしい映画でした。

こういう音楽を扱った漫画のアニメ化っていうのはまぁ難しいと思うんだけど、さすが演奏者が有名どころなだけあって想像を超えた音楽の連続で最高だったね。

 

 

まずは映画BLUE GIANTを語る上で外せない所からまずは消化していきましょう。

 

CGがしょぼすぎる!


玉田!お前さっきまでバシバシドラムしばいてだだろ!なんでCGになった途端なでるようにドラム叩いてるんだよ!そんなんで音出るわけないだろ!


雪祈!初登場時ヌルヌル動いててびびったぞ!


大!なんだその前後運動は!くねくねか!

 

噂には聞いてたけど「まぁスラムダンクが凄すぎただけでそれと比べるときついくらいっしょ」くらいに思ってたけど実際に見に行ったら本当にしょぼくて驚いたね。音楽にリソース全振りしたからしょうがない…という領域を超えててさっすがにこれは気になる。

綺麗な作画のアニメ絵と初期の喧嘩商売とかワイドショーの事故再現VTRレベルのCGが交互に来るので違和感がすげー!!全編CGのアニメは最初違和感あって徐々に慣れる感じだけどこれは毎度リセットがかかるのでずーっと違和感ありっぱなし。

音楽が素晴らしいだけに演奏中のCGがこの状態なのはさっすがに明確なマイナス点。

 

逆に言うと気になるのはこれくらいかな。

10巻のストーリーを2時間にまとめたので展開が駆け足なのは致し方なし。それでも無理なくうまくまとまっていると思う(少しうまくいき過ぎてるだろってツッコみはあるだろうけど)

 

 

仙台編全カットで東京編オンリーだったので大のバックボーンはまぁ薄味。ジャズバーで失敗したり先生から音楽教わって成長したり兄ちゃんからサックス買ってもらったり…だとかの部分がないのでただただサックスのバカ上手い田舎青年という少々薄味なキャラクターになっちゃったかな〜。

それでも力強いサックスの演奏に、アオイちゃんは音楽を続けていると雪祈へ力強く伝えるシーン等々…JASSの中心は大であることはしっかりと伝わってきた。

So Blue入場時の玉田と共に決死の表情が好き。

 

映画BLUE GIANTは雪祈そして玉田の物語だったけれど、主人公は大だった。

 

 

雪祈

雪祈は絶妙に嫌な奴感が出ていてよかったね。プライドの高さとそれに説得力を持たせる上原ひろみの演奏は素晴らしかった。上原ひろみってすげ~~!!!

嫌味な奴ではあるんだけど、「音楽とSo Blueを舐めた事は一度もありません」の言葉の通りナメてた大を演奏聞いてすぐ認めたり、玉田の初ライブでミスを数えてたりと音楽に真剣に挑んでる人には真摯なのが良いんだよな。

アオイちゃんとの再開もやってほしかったな〜と思ったけど尺足りずでしょうがない。

大が「JAZZは感情の音楽」と言っていたが事故後に片手で引くソロは悲しげでもありながら力強くもあり心にぶち刺さった。上原ひろみって(以下略

 

 

玉田

実は大や雪祈よりも才があるんじゃないかと言われる玉田、大学行かずにフルコミットしてもさすがにここまでドラム上手くならないでしょと思わないでもないけどフィクションなのでよし。

音楽に詳しくないからあれだけどたぶんドラムの人が凄いよね。

上手い人がわざと下手に叩くとやっぱ嫌味っぽくなったり違和感があったりすると思うんだけど、初ライブは本当に下手な人が一生懸命ついて行ってる感が音楽に詳しくない自分でも伝わってきて良かった。

初ライブでの挫折を乗り越え少しずつ上手くなっていくも大や雪祈にはかなわないな…と思ってた所で「私は君の成長するドラムを聞きに来ている」なんて言われたら玉田と一緒に泣いてしまう。才に囲まれても努力する凡人というポジションが好きすぎる!スラムダンクのメガネくんとか嫌いな人はいないでしょう。

 

ラストのソロは圧巻。ここで泣いてたアキコさんが身を乗り出してリズムとってるのが良すぎるね。思わずアキコさんと一緒に力が入り「玉田…頑張れ…!」となってしまう。

もちろん成長する君のドラムを見に来ているおじさんの涙も良い。2回目見ててわかったんだけどこのおじさん初ライブに来てた常連さんの1人だったのね。その時から雪祈や大じゃなくてちゃんと玉田に注目してる描写があったんだね〜おじさんの先見の明は異常。

 

ここで2人で演奏する曲のタイトルがWE WILLなのがまた…雪祈はどんな思いを込めて作ったんだろうだとかこの曲を雪祈不在でSo Blueの舞台でやる2人の感情とか…色々考えてしまう。

 

アンコールのラストもラストでJASSを終わらせたくないと言わんばかりのソロで大と雪祈が微笑む所良すぎ!

一番好きなキャラクターです。

 

 

 

 

原作改変

最後の原作改変はありありのあり。
原作の悲劇性が大の決意を固いものにして世界へ羽ばたく要因になったのは間違いないんだろうけど、それでも3人でSo Blueでやる姿を見たかったので改変してくれてありがと〜!(正直言うと原作はふざけんなとちょっと思ってた)

石塚真一の漫画はどこか無慈悲な所があってそれがまぁ魅力でもあるんだけど、フィクションでくらい都合の良い物語読みたいじゃんねぇ。

 

というわけでめちゃおもろ〜!な映画でした。

次は何を見ようかな。

 

終わりでーす!