ある日1歳6ヵ月になる娘が突然「うんち出たぁ!」と言い始めた。今までは「アンパンマン!」「ワンワン!」等の一語文しか使えなかった娘が意味のある二語文を発したことは革命的な出来事である。
オムツを確認して見ると本当に出ており「ちゃんと教えてくれて偉いね~」と奥さんと二人で娘を褒め称えた。オムツを替えられながら娘はどこか誇らしそうな顔をしていた気がする。なんとも微笑ましい光景だ。
さっそくTwitterに呟こうと思い、ほのぼのの中に少々のスパイスをくわえたツイートを投稿した。
娘が「うんち出たぁ!」と言い出したので既にフォロワーと同程度の知能があるっぽい
— けんいち (@kenichi1351) 2021年12月11日
「これは20ふぁぼはいけるか?」なんて考えていたが見事に予想が外れ1.3万リツイートもされ今でもじわじわとリツイートされている。
うんちでバズるとTwitterはいったいどうなってしまうのか、時系列に書いていこうと思う。
0RT~
ツイートを投稿してすぐにぼちぼちRTされあっという間に100RTを超えていた。「これはRT増えそうだな…」と思いもう一度投稿内容を見直したが特に炎上要素もなさそうなのでそのまま放っておくことにした。気が付けば1000RTを超えてまだまだ伸びている。
ここら辺からいくつかリプライや引用RTが来たりするも「笑ったw」や「かしこい」等々ポジティブものが多かった。
RTした人の反応が見たかったのでRT直後のツイートを見られるサイトで確認してみると、RTした直後に「俺もうんち出た!」みたいな事をつぶやいてる人がたくさんいた。Twitterでうんち報告をする異常性を持ちながらも相手に通知がいかないように配慮する奥ゆかしさは持ち合わせてるようだ。
それと「これ〇〇さんの事じゃん」「これあたしだ」というようなツイートも見かけた、自分が思ってたよりずっとTwitterでのうんち報告はポピュラーな事らしい。さすが最低最悪な事でお馴染みのSNSである。
寝る前には2000RTを超えた。
3000RT~
朝起きると3000RTを超えていた。ここら辺から少し様子が違ってくる、もちろん悪い方に。
1000RTあたりの頃はRTした後に各々がうんち報告をしていた(今思えばこの時点で異常だった)のだが、引用リツイートやリプライで直接私にうんち報告をしてくる人が増えてきた。
あっという間にリプライ欄が見知らぬ人物のうんち報告で埋まってしまった、最悪すぎる。
また公の場でうんちの話をするのが恥ずかしいのかDMで感想を伝えてくれる人もいた。
まさかうんち報告ツイートを見て「自分も結婚相手探さなきゃ…」と思う人がいるとは…これが風が吹けば桶屋が儲かるというやつか。
DM使ってまでどうしても伝えたかったにしては謎すぎる内容だが結婚相手探し頑張ってほしい。
6000RT~
このあたりから完全に制御できなくなってしまい自分の手から離れてしまった感覚があり、「ロボットが暴走したらこんな感じなのかな…」なんて事を考えていた。
相変わらず見ず知らずの人物からのうんち報告は続いていたが、予想通り炎上要素はなかったため叩かれたりすることはなかった。これが少しでも社会性のあるツイートだったなら思いもよらぬ方向に議論が進んでいった事だろう。
Twitterに対する信頼はとても低いので「そろそろ本物のうんち画像送ってくる奴が現れるのでは…」と思い、たまに送られてくる画像やURLは開かないようにしていた(後で確認したら特に問題なかった)
本当に最悪だったのがバズツイートへの返信がいいねされるとなぜか通知が私にくるTwitterの謎仕様だ。
この仕様により「知らないおっさんのうんち報告を通りがかりのおっさんがふぁぼり、その結果おっさんの私に通知が来る」というますますわけのわからない状態に突入してしまった。リプライや引用RTは1時間に数件程度だったが、この謎通知はひっきりなしに来るので通知欄が常に見知らぬおっさんのうんち報告で埋まる異常事態になってしまった。
何度見ても最悪な画面である。
後で調べて知ったのだがツイートの返信制限は後からでも変更できるらしい。しかし既にこうなってしまった場合には無力なんだろうな。
10000RT~
勢いが無くなってきたのでそろそろ収まりそうだな~と思っていたところ新たな展開を見せる。
なぜか韓国語に翻訳されて世界に発信されており、気が付いたら娘のうんち報告が海を渡っていた。プロフィールを見るとなんでも韓訳するアカウントらしいがもう少し内容は選んだ方がいい、うんち報告をわざわざ韓訳することはないだろう。5000人もフォロワーいるって事は結構需要あるみたいだ。
娘のうんち報告が韓国で拡散されちゃうわけ?と思ったが、こちらは150RTくらいで止まっていた(それでも充分に多いわけだが)。
それともう一人よくわからない言語の翻訳が載せられていた。
調べてみたらトルコ語のようだ(なぜ?)。娘のうんち報告はアジアを飛び出してヨーロッパまで伝わっている。
ブログの宣伝をツリーにぶら下げた
いわゆるバズったので宣伝しますというやつ。「こういうのクリックする人いるんかいな」と思っていたが予想よりずっと我が弱小ブログにアクセスがあった。
ブログをしこしこ書きコツコツ積み上げてきたアクセス数があっという間に棒グラフから消えてしまい端数になってしまった。
ブログのアクセスを伸ばすにはコツコツ記事を書く事が大切だと思っていたが正解は「Twitterでうんち報告してバズる」だったらしい。
バズツイートに情報商材の宣伝ぶら下げる商法が今流行ってるっぽいけどこれを見るとそれなりに効果あるんだろう。
なんだかんだ書いたけど下らないツイートが拡散され多くの人に「おもしろい」とポジティブな反応をもらえた事は嬉しかったな。
バズにはまってそれっぽい事をつぶやきまくるようになる人の気持ちもわかるね。
最後に
いや~間違いないっすね。
追記
この時のTwitterのアクティビティとかアクセス解析について書きました。
おわりで~す。