腐ったみかん

適当に書きます

双子が生まれました

この度双子の女の子が無事生まれました!

双子は早産になったり羊水量の差が出た時は全国で10か所くらいの病院でしか手術できないとかもろもろリスクが高い情報聞いてビビってたけどなんとか37週、二人とも2300g弱と無事育って生まれてくれました!

2500g以下は低体重児というわけで大丈夫かなと思ったけど、ミルクも頑張って飲んで体重は増えてきているらしいので一安心。

まだまだ大変な事が多いと思いますが、明日には退院予定で自分も2週間と短い期間ですが育児休暇に入ります。非常に大変になる事間違いなしなので今のうちにブログを書いておきます。

 

 

妊娠するまで

そろそろ二人目欲しいよねって事で一人目の時にお世話になった不妊治療の病院を再度受診。

一人目は人工授精で授かったしまぁ今回もいけるか?と思ったが中々難しく…男性不妊専門病院に行ったりと色々しました。

男性不妊の病院に行ってきた時の話はこっち

kenichi1351.hatenablog.com

これ書いた後に何名かの方から「今度自分も男性不妊の病院行こうと思います」って連絡をもらったので書いた意義があったな。

知り合い何人かも不妊治療の病院に行ってたし、思ってたよりずっと不妊治療というのは身近にあり治療の結果子供を授かれた人は多いんだろうな。

皆様が無事授かれることを祈ってます。

 

色々とするも人工授精だとちょっと難しいよねって事になったので体外受精へ進む事に。

保険適用とはいえそれなりのお値段。特に採卵が高く、なんやかんやあって保険適用でも18万くらいかかる…なんだけども、保険適用となったので高額医療費制度が使えて数万円程度で済んだ。

その後も胚移植(受精卵を子宮に戻す施術)が1回に付き3万くらい。

保険適用になってもこれだけかかるんだからその前はこの3倍か?いくら助成金出てたとはいえ二の足を踏んじゃうね。

 

お金もそうなんだけど病院に通う頻度が高く、待ち時間が長い…奥さんにはかなりの負担を強いた。2022年4月から不妊治療が保険適用になり患者さんが増えたようで、朝9時に予約して検査が終わるのが14時過ぎという状況がざら。

毎週のように病院へ通い、常になんらかの薬を使い体調悪そうな奥さんをサポートしたいが何も出来ずもどかしい日々、

 

体外受精の結果、1回目の移植の後すぐに妊娠判定が出る…が、しかし流産してしまう。2回目も妊娠判定、でも流産。

2回連続で流産したので不育症の検査へ。検体をスペインに送って検査するらしい。子供のためなら出来る事はなんでもする、しかし検査結果は異常なし。

異常がないが子供が出来ない…これがまた辛い。

3度目の移植、妊娠判定なし

 

 

どんどん結果は悪くなっていき重苦しい雰囲気になる。子供のために苦しい思いをして薬を飲んで何十万も払っているのに子供の話をしない異様な状況。

ここで心の支えになったのは第一子の存在である。二人目の不妊もそれはそれで辛いのだが、やはり一人目に比べると精神的な負担が全然違う。

多くの不妊治療の病院では子連れNGであるが、これは当然の事だと感じた。

 

4度目の胚移植

迎えた4度目の胚移植、この頃は奥さんとはあと何回やったら諦めるかって話をよくしていた。6度目の胚移植までは保険が適用される(それ以上だと自費)のでそこまで頑張る?でもまた採卵するのは金銭的にも肉体的にも辛いよねとか。

なんとなく今回もダメかな…という空気が夫婦の間に流れる中、娘が急に「赤ちゃんがぽーん!って生まれると!」と言い出す。話を聞くとどうやら保育園で桃太郎のお話を聞いてきたようだ。

 

その後しばらくして妊娠判定の日、検査の結果は無事妊娠、数値も良好。しかし前回はここから流産したため夫婦間では「取りあえず良かったね」程度であまり喜ばず、ダメな時に備えてお互いあまり触れないようにしていた。

妊娠判定をもらった当日、当然何も知らないはずの娘が「あのね、お母さんのお腹の中に赤ちゃんがおると!」と騒ぎ始める。お父さんのお腹にもいる?って聞くと「ううん、お母さんのお腹だけ」と言うではないか。普段はオカルトを信じないのだけど今回ばかりは本当にこんな事あるんだなと思った。

「この娘が言うんだからきっと元気に生まれてくれるんじゃない?」とこの時初めて奥さんと前向きになれた気がする。

 

妊娠、そして双子判明

妊娠判定をもらった次の検診、「双子って言われました?」と聞かれてびっくり。どうやら前回の検査では小さくて見逃されたらしいが双子だったらしい。

かなり小さいらしく、お医者さんからは「次回の検査では小さい子の方はいなくなってるかもしれません、覚悟しておいてください」と言われる。

調べてみるとバニシングツインという現象でまぁあることらしい。

この頃は何も解決しないのにネット上で色々調べて不安になったりいけるんじゃないかと思ったりしていた。わかっちゃいるけどあんまり調べすぎるのは良くないね。

 

またしても娘が「お母さんのお腹の中に小人さんが2人おると!」と言い出す。当然娘には妊娠したことも双子である事も伝えてないのだが…なんか雰囲気を感じ取っているのか?オカルトか?幼児というものは不思議な存在である。

娘が言うんだからきっと小人さん大きくなってくれるでしょう。

 

 

次の検診、小さかった子が無事成長して通常成長の下限程度の大きさにはなっていた。

正直双子と聞いた時は面食らって3人も子供育てられるのか…?と動揺したけど、あんなに小さく見てもわからないくらいの大きさだった二人目が無事大きくなっているエコーを見て覚悟が決まる。

子供が2人でも3人でも、4人でも5人でも養えるようにバリバリ働いてやるぜ!

というわけで家を建てる計画を始める。子供のために一生働いてローン返すぜ!

 

その後は早期入院した時のシミュレーションだったりいろいろ準備したけど、双子にしては珍しい?くらい順調に成長していった。我が子の生命力に感謝。

 

出産へ

心配していた羊水量の差もなく順調に二人とも大きくなったものの、1人逆子ということもあり37週で計画帝王切開をする事に。

年間何十万人も出産して帝王切開の人もたくさんいる…というのはわかっているものの、実際お腹切って出血多量の場合は輸血しますって説明されてちょっとびびる。

 

迎えた出産当日、手術自体はすぐ終わると聞いてたけど中々連絡がなく待合室で過ごす…2時間以上してようやく看護師さんから「無事生まれましたよ」と言われようやく一安心…しかしここからが長かった…

 

中々奥さんが上がって来ず「う~ん遅くない?でも帝王切開って初めてだしこんなもんか?」と思ってたらどうやら胎盤を剥がす時にかなりの出血をしたらしい。

通常分娩だと500ml以下程度の出血量の所を3000ml以上の出血、双子分娩だとしても2,3倍以上の出血。

輸血して中々血が止まらなかったので、子宮に風船を入れて膨らませる事によって止血する処置をしてなんとか血が止まっている状態らしい。

お腹に風船入れて血を止めようって考えてそれを練り上げて結実した人がいるって考えると医療の進歩は凄いね。

昔だったら出血多量で死んじゃってたかもしれないって考えると医療の進歩には頭が上がりません。

 

少し入院予定が伸びちゃったけど無事奥さんも回復してくれた。

 

双子妊娠で辛かった事

・チケットが足りなぁい!(自治体による)

妊娠すると検診が無料になるチケットが14枚もらえるんですが…

単胎妊娠だと大体チケット足りるんだけど多胎妊娠の場合はフォローが必要で細かく様子を見る必要があり、普通は月1の所を2週に1回とか毎週検査に行くことになって足りなくなる。

うちは双子にしてはかなり順調な経過だったけどそれでも2回ほど足りなかった。

自治体によっては追加でチケットもらえるらしいけど我が自治体はなし、これは流石になんとかしてくれてもよくない?

 

・病院が遠い

双子とわかったので近所のクリニックではなくいつ入院しても良いように大学病院を紹介されてそこに通う事になったわけですがこれが結構遠い。

妊娠7ヶ月くらいまではまだ自分で運転していた奥さんもそれ以上になるとギブ。電車で行くのも大変なのでどうしようか~と思ってたら義母が連れて行ってくれることになって助かった。これ実家の援助受けれない人はかなりきついんでしょうね。

一人目の時は近所のクリニックだったので、お腹大きくなってからはタクシーで通ってましたが遠くの病院までは毎週のようにタクシーは流石に厳しい~

 

・めちゃくちゃお腹が大きくなる

双子なので当然2倍…とまでは行きませんがかなりお腹が大きくなって8ヵ月頃にはおくさんはほぼ動けない状態に。

というわけで上の子を見るのは基本的に自分がワンオペ、朝6時に起きてご飯食べさせて保育園連れて行って、帰りは定時に上がって保育園に迎えに行って帰るのが19時近く。そこから風呂入れてご飯食べさせて…寝かしつけだけ奥さんにお願いして掃除洗濯して次の日の保育園の準備して…ってやってたらフリーになるのが23時前後とかになってました。

子供が生まれるまでの数か月間って期間が決まってたので大変ながらもなんとかなったけど、シングルだとこれを毎日って考えるとそうとうきついね。

めちゃくちゃお腹大きくなってずっときつそうにしてる奥さんの手前めちゃしんどい~とは言えませんでしたが、自分も頑張った!奥さんも頑張った!長女も寂しい思いを堪えて頑張った!みんな頑張った!

 

おわりに

妊娠中に丁度Dr.STONEのアニメを見てて、受け継がれてきた科学の力みたいな話で泣きそうになりました。妊娠が難しい我々夫婦がこうして3人も子供を授かれたのは過去の偉人が未来のために医療技術を進歩させてくれたおかげであり、何度も言いますが感謝してもしきれません。

 

奥さんが入院中、ばぁばに長女の面倒を見てもらってたんだけど日中は楽しそうに遊んでても夜寝る前になると寂しくなるのか「お母さんがいい!いつ帰って来るの!!」って駄々をこね始めるんですよね。

電話する?って聞いても「寂しくなるからいい!」って拒否します。ばぁばと楽しそうにしつつもやっぱりお母さんが恋しいのでしょう。、

この様子を見てて、奥さんに「お父さんはもう帰って来ないの」と言わせるわけにはいかんし長生きせんといけんなぁと思いました。

 

終わりで~す!