蹴りたい背中と蛇にピアスが芥川賞を同時受賞して話題になったのが高校生の頃。当時は世界の中心で愛を叫ぶだったり東野圭吾だったり…エンタメ小説を良く読んでいた自分が初めて芥川賞受賞作を読んでみたのがその2つ。正直面白さがわからなかった。
蛇にピアスはスプリットタンが気持ち悪い。蹴りたい背中は最後にようやく背中蹴った。殺人が起きて犯人捜したり、恋人が死んだり…そういう本からはかけ離れた山も谷もない平坦で退屈な小説…それくらいの感想しかなかった。
最近マヂカルラブリーのANNでピースの又吉がゲストに来て、純文学について時にはネタを挟みつつ真面目に話をしている所聞きそろそろ純文学を楽しめる年齢になったのではないかと思い芥川賞受賞作コンビニ人間と首里の馬を買って読んでみた。(思えばラジオをきっかけに新しいエンタメに触れるようになることが多くなった)
「人生に厚みが増して遂に純文学を楽しめるようになったか?」と思ったけれど首里の馬は全くダメだった。
部分部分で良い文章だったり比喩表現だったりを感じられる様にはなったが、やはりわかりやすい盛り上がり所がないと気分が乗らないようだ。
コンビニ人間についても面白いと言いつつ「ここが良かった!」みたいな事は語れない、なんとなく面白いくらいのふわっとした感想しか出せない。
いったい何歳になれば純文学を楽しめるようになるのだろうか。
この後読んだライトノベルのヒロインはべらぼうに可愛かったのは言うまでもない。
終わりで~す