SELECTION PROJECT、通称セレプロを最終話まで見た。
今回はアイドルのリアリティーショーものらしい、アイドルアニメは本当に色々あるな。アイドルのリアリティーショーといえばNizi Projectが有名だけどその前から企画したとかなんとか。被っちゃったのはちょっと可哀想。
しかし設定があまりにもIDOLY PRIDEと被っている。死んだ姉がアイドルで~はまぁよくある話だけど心臓移植まで被るとは。これまた可哀想。
キャラデザは今までみたアイドルアニメの中で1,2を争うくらい好き。1話で全国からメンバーが集まってきた時は「またキャラ多くて覚えられないやつか~」と思ってたがみんなキャラがわかりやすく覚えることができた。
ただあまりにもアニメ的な記号に溢れたキャラクターばかりだったのは気になったな。まるで軍人のように振る舞うスポーツっ子に異常なまでもの食欲を魅せる北海道代表。お金持ちのお嬢様にあたりの強い関西弁にあざとい…まぁええか。
ユニットに関してはお嬢と先生とまーまからなるギャップスキャップスがお気に入り。特にお嬢が好き。
後はセルフプロデュースアイドルになった時のインディーズの厳しさを描いてたのはよかった。さすがにそれなりに有名なオーデ落選組が集まってフォロワー1人とかはありえないだろと思うけど、元AKB48が鳴り物入りで地下アイドルに加入するも大して人気も出ず…みたいな事よくある。
Nizi Projectだって落選組を追いかけ続けてる人はきっと少ないだろう。
ストーリーは全体を通して予想は裏切らず、期待は裏切る展開が多かったように思う。
リアリティーショーのキモである「誰が脱落するのか」は、今後のライブ活動やゲーム展開が予想されるアイドルアニメにおいて主要キャラを脱落させることは考えられにくく予定調和の世界となってしまった。多くの人が全員合格or不合格になるのではないかと予想してたのではないだろうか(そして予想通り全員不合格となったわけだが)。
合格組と不合格組でグループを分ける平家みちよとモーニング娘パターンもあるかなと思ったが、昨今の風潮的に勝ち負けを明確にするのはオタク受けしないだろう。
後は水着回でファンからの手紙で傷を受け入れるような事を言いながらも隠したり(ここは女性だししょうがないかもしれない)、セレプロ運営に反旗を翻してインディーズアイドルとして活動してたのにあっさりセレプロに戻ったりだとか「今までの話なんだったの?」となる事が多かった。
明らかに運営上の不手際なのにメンバーに謝らせてなんか良い話にするのはきつい。パンダはまぁ下っ端だからしょうがないとしても社長が善人面してるのはさすがに無理があるでしょ。
セレプロ運営が不味い事をしてもそれに対するリアクションが特になく、罰するようなこともないため非常にもやもやが残る展開が多かった。
何度も「9人じゃなきゃ意味がない!」とメンバー達が言っていたが、そこまで絆深まるイベントあったっけ?と。グループ毎では問題発生して解決したりしてたけど9人全員で仲が深まるような事はあまりなかったのでなんでこんなに9人に執着しているのか最後までのれなかった。
これが友人だったり既に活動しているアイドルグループだったらまた違った感想になるかもしれない。しかし一応ライバルとして集められて自分の一生がかかってる舞台だったしなとか色々考える。
セレプロにはファン側の視点の描写が少なかったように思う。一応鈴音に手紙を送った女の子や全員失格でショック過ぎる~って言ってた女子高生などはいるものの、基本的にはエールというオーディションの合否を左右するために数値でしかない。
全員不合格になった時はアニメ内のファンがどんな反応だったのか…最後にすずれなを待ってる時はどういう気持ちだったのか…200万エール突破した時は泣いて喜んだのか…そこら辺をもっと見たかった。自分はあくまで神視点でしか見れないので。
色々書いたけどキャラは可愛くて曲も好き。最後のダンスは気合い入っててよかったね。
終わりで~す