腐ったみかん

適当に書きます

三四郎とM-1グランプリの話

皆さん三四郎にどんなイメージを持っているでしょうか?小宮の活舌が悪い?小宮が生意気?いやいや実は相田の方がイかれてる?

三四郎と言えば小宮さんのキャラやドッキリでいじり倒されているイメージや相田さんが気が付いたら金髪になってめちゃくちゃ太ってたなどのイメージが強いと思いますが、昔は地下芸人界のカリスマと呼ばれるほどネタが評価されていた(らしい)のです。

その三四郎が今年M-1ラストイヤーを迎えるので、独断と偏見と伝聞をふんだんに交えて書いていきます。

 

 

地下芸人界のカリスマ

どこまでがネタでアドリブかわからない漫才で人気を博し地下芸人のカリスマと呼ばれ、あのカズレーザー三四郎の漫才を見るためにニコニコ動画のマセキチャンネルに課金するなど芸人視聴率No1の称号を得ていた三四郎

ツッコミを入れた際に勢いあまった小宮さんのメガネがずれるハプニングが発生し、あたふたしながらもメガネを直す姿に会場が笑いに包まれたかと思うと、別の日にも全く同じタイミングで全く同じメガネのずれ方をする…。そう、アドリブに見えて実はガチガチに固めた漫才なんですよね。

THE MANZAI2013, 2014では認定漫才師になり漫才師として評価を高めていました。

その中で好きなネタはドラゴンボール。(いつの間にか漫才の途中で広告差し込まれるようになってて残念…)

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 7年前の動画ですがこの頃から小宮さんの非凡なワードセンスが発揮されています。(しかしこの頃からバチボコ使っているのに一向に流行らないな…)

2013年にはゴッドタン企画内の「こいつは天才だランキング1位」として車椅子で登場して強烈なインパクトを残し、劇団ひとりに「すぐ売れる」と言わしめるほどの活躍を魅せテレビスターの道へ。

のちにゴッドタンプロデューサーのラジオに出た劇団ひとりは「持ちネタから外れたフリをされると返せない若手が多い。小宮は返しが抜群だったからすぐ売れると思った(意訳)」と語っています。

 

 

堕ちたカリスマ

2020年現在、三四郎に漫才のイメージを持ってる人って少ないのではないでしょうか?先日放送された有田PおもてなすではEXITに扮して漫才を披露していましたが、「三四郎の漫才始めて見た」と言ってるフォロワーを何人か見かけるほど三四郎がテレビで漫才を披露する機会がなくなっています。

有吉の壁にはレギュラー出演しているものの、特番のネタ番組にもほとんど呼ばれず漫才をする姿を見かける事が中々ない状況…小宮さんはネタ番組に出られない現状を気にしているとかなんとか…

同じ事務所の先輩であるナイツからは「三四郎は良いものを持ってるけど内輪ネタやメタネタに頼りすぎている、あれではM-1で勝てない」と言われ、カズレーザーからは「M-1で何年も前のやり尽くしたネタをやっているのが悲しい」「調子に乗ってるとM-1で結果を出せない事を小宮から学んだ」と言われる。

ファンからは「もしゴッドタンでハネずに地下芸人のカリスマとして牙を磨き続けていれば今頃M-1決勝の舞台に立っていたのでは…」なんてifを語られる状況。

かつてのカリスマは輝きを失ってしまったのでしょうか。

 

 

三四郎M-1グランプリ

三四郎M-1グランプリでの功績と言えば敗者復活中継での「松っちゃん待っててね~!」の流れの開拓でしょう。準決勝出場を逃した去年もその意志は野田クリに受け継がれ「恵美ちゃん待っててね~」に繋がっています。

元気よく「松っちゃん待っててね~!」と言ってるイメージでしたが、初出のM-1 2016年を見返してみると、「怒られるかもしれないけど爪痕残したいし博打でいくか…」といった感じの恐る恐る感満載でした。

その博打を通してM-1の定番となる流れを作り出せたのは小宮さんのスター性のなせるわざでしょう。

 

過去のM-1の結果は

M-1グランプリ 2015 準々決勝進出

M-1グランプリ 2016 準決勝進出

M-1グランプリ 2017 準決勝進出

M-1グランプリ 2018 準決勝進出

M-1グランプリ 2019 準々決勝進出

 

2016から3年連続で準決まで行くも決勝には手が届かず。昨年は準々決勝で敗退となり松っちゃん待っててね~を披露する事なく三四郎M-1グランプリは終わっています。

 

 

カリスマは堕ちたままなのか?

M-1の結果だけをみると成績を落としておりカリスマは倒れたままに思えますが…むしろ逆なのではないかなと。

3回戦はテレビスター小宮をいじり倒すメタネタでしたが、準々決勝は赤井英和が頭を開く手術中に意識を取り戻し、脳を直接触ったら吐いた」というエピソードから着想を得た開頭手術というネタ。脳みそを直で触った時に我慢できるかどうかを言い合い、ネタ中も中指を立てまくるなどやりたい放題でした。

このサイコでグロテスクな世界観のネタは「イカれてた頃の小宮が帰ってきた!」と三四郎ファンの間では評判が良く、三四郎自身もM-1敗退した翌週のラジオで「まぁやり切った結果なんで」となんだか例年よりすっきりとした語り口が印象的でした。

カズレーザーからの本気ダメ出しに奮起したのか地下芸人界のカリスマは輝きを取り戻しつつあります。

 

 

M-1グランプリ2020

さてコロナ禍でどうなる事か心配されたM-1グランプリですが無事開催される事が決定し現在2回戦の真っ最中です。

今年の三四郎は数年ぶりに単独ライブを開催、その他舞台にも定期的に出るなどラストイヤーに向けて気合入れて牙を磨いているとか磨いていないとか…

かつてのカリスマが先輩や仲間からの叱咤激励を受け奮起し再び牙を磨き決勝の舞台に立つ…こんなドラマがあったらネタやる前に泣いちゃいますね。

 

そんな三四郎は11/4に2回戦出場予定。

地下芸人界のカリスマは輝きを取り戻し決勝の舞台で「松っちゃんきたよ~」を言えるのでしょうか。

 

おわりで~す。