腐ったみかん

適当に書きます

転職を決意した日の話

転職活動の結果2社から内定もらいました~!というわけでどうしようか悩んでいる所。

今の会社の待遇は悪くないし、一応他社から求められる人材であることがわかり承認欲求が満たされたので転職しなくてもいいのでは?と新しい環境に飛び込む事をびびり始めたので初心に帰り転職を考えだした日の事について書きます。

 

 

転職を意識し始めたのは将来への漠然とした不安だったり…仕事にマンネリを感じたり…仕事内容と評価が一致してなかったり…とまぁよくある理由。

特にコロナは大きかったと思う。ここ数年利益が伸び続けて今後10年は大丈夫かなと思ってた弊社もガクっと収益が落ちてなんとか赤字を回避している状況に。今はまだ良いけど10年後もし会社が傾いた時、1つの会社に20年間居続けたおじさんに新しい会社で仕事が出来るのだろうか?おそらく異動もないからずっと同じメンバーとやってきていきなりガラッと環境変えて耐えられるのか?と考えると無理なのかなと思う。

そうなると転職して新しい環境になじんだり新しいスキルを身に着けたり…という経験した方がいいのだろうかなんてことを考える日々を送っていた。

 

それともう1つ自分の中で大きな出来事があった、それがやる気のないおじさんとの飲み会だった。

 

今から約1年以上前、担当した製品に不具合があり北は北海道南は鹿児島まで毎週のように客先に出張に行ってる時期があった。今となっては「いや~あの頃大変だったんですよ~w」とへらへらしながら話せるが、客先で見守られながら不具合調査をしている時のプレッシャーは凄まじく「明日になったら神様が魔法のように解決してくれないだろうか」なんて事を毎日考えていた。(当然そんな事もなく客に頭を下げ1つ1つ解決していったのですが…)

 

 

その日も不具合対応で関東の方面へ出張しており、客先で頭をぺこぺこ下げながらもなんとか作業を終わらせ支店の人間と飲みに行く事になった。そこにやる気がないと社内で度々噂になっている役職付きのおじさん(以下Aさんとする)がいた。

Aさんとは直接話すことはあまりなかったので、「(噂に流されるのも良くないよな…)」と思いフラットな感じで話していたが噂に違わぬやる気の無さだった。

 

客先で詰められ命からがら抜け出してきた人間に対して開口一番「いやー最近暇なんだよね~」と言いだすデリカシーのなさに辟易とした。

その後も「出世はもう諦めたから仕事はしない」「定年まであと少しだから逃げ切る」といった趣旨の発言を繰り返し労働意欲はみるみる削られていった。

Aさんからすれば良くあるジョークだったのかもしれない、ただ肉体的にも精神的にも疲弊していた自分にはそのジョークをジョークとして処理する事ができなかった。

 

 

その後もAさんのやる気のない話は続き、なぜだか忘れたが転職に話題が移ることになる。

「転職考えた事ある?」「いやいやないっすよ~頑張りますよ~w」なんて適当なやり取りをしている途中、Aさんは

「うちの部署に転職出来るような能力ある人いるの?

と決定的な発言をする。

 

そこでようやくAさんが我々を心底バカにしている事に気が付いた。仕事はやらないしやる気もないと公言しても許されると思っている、なぜなら周りは他社に行けない無能のバカばかりだから。我々がAさんを仕事をやらないおっさんだとレッテル貼っているのと同じようにAさんも我々の事を下に見ていた。

きっとAさんも若い頃苦労したから今役職付いているんだろう、自分を卑下する分には気にしない、やる気がないと公言するのはどうかと思うがまぁ我慢しよう。でも今までやってきた事をバカにされるのは我慢できなった。

 

自分なりに頑張ってきたつもりだったが一応役職の付いている人間からその程度の評価しかされていないのは悲しかった。情熱がしぼむ音がはっきりと聞こえた。

その後業務へのやる気を失い必要最低限の事しかやらなくなったのだが、自分なりに考え成果を上げてきた前年と昇給額は大して変わらなかった。情熱の炎は完全に消えてしまった。

大きく給料上がる事もなければ下がる事もない…従業員間の格差をなくす…従業員を守る…素晴らしい事だと思う。自分はたまたま調子の良い部署に配属されてたまたま良い成果を残せただけ、もし赤字の部署に配属されて給料上がらなかったら会社を恨んでいただろう。それでも頑張った年と情熱を失った年で昇給額が変わらないのは中々堪えた。

 

 

そんなこんなで仕事への情熱を失いしばらくだらだらと仕事をした後、転職活動を行い現在は2社から内定をもらっている。Aさんに「転職出来るぞ!他社からも求められてるぞおらぁ!」と叫びたい気分だ。

でも自分が辞めて困るのは良くしてくれた上司だったり同僚だったり…と考えると心が痛む。しかし情熱を失った状態で後30年働く…というのは厳しいかな。

  

 

今の会社の待遇は悪くない、仕事も最低限こなせば最低限の所までは勝手に出世するらしい。上司や同僚も良い人ばかり、休日出勤なんてした事がない、コロナでめちゃくちゃになった今年でも黒字を死守している、ちょっと古臭いけど悪くない会社だと思う。Aさんとも年に1度会うかどうかだしたまに噂が聞こえてきても無視すればいい、むしろ自分がAさんルートに入って適当に暮らすのもいいかもしれない。

 

 

 

今現在弊社はやる気のない管理職を降格させたり、昇給に幅を持たせたりと色々と改革を頑張っているらしい。

でもきっとその制度が整備される前におじさんは逃げ切っちゃうだろうし、自分は大して恩恵を受けられないまま管理職になるのだろう。

 

そう考えると転職した方がいいのだけど、現在の環境を捨てるのは惜しくビビり散らかしている。

こうやってブログを書くことで色々整理できたし週末ゆっくりと考えてみようと思う。