腐ったみかん

適当に書きます

子供が生まれて1ヵ月が経ちました

月日が流れるのは早いもので娘が生まれてから1ヵ月がたちました。先日1ヵ月検診に行きましたが特に発育に問題なし(むしろ体重増えすぎてる?)との結果で一安心。

生まれてからしばらくは全身シワシワの皮が剥け剥けで「え?赤ちゃんってマショマロマンみたいな手足してるんじゃないの?」と驚いてましたが、最近は体重も増え見慣れた赤ちゃんらしい体形になってきました。

目もなんとなく見えてるのか見えていないのか…声をかけるとこっちの方を向くようになった…気がしますが実際の所はどうなんでしょうね。最近は握力がだいぶ付いてきて、自分が抱いてるとTシャツの袖を引っ張られて1枚1000円の安Tシャツがさらにみすぼらしい姿になったりしています。体の中心から発達していき先端は後からって話は本当なんだなと色々学んでます。

 

この1ヵ月思ったり考えたことを書いていきます。

 

子育ては大変だ!って話を耳にする機会が多く、確かにそうなんだけど折角なのでポジティブな事を書く。

子供に特に興味なく、「友人の子供を見に行こう」みたいな話には適当な理由を付けて断ったりしてたけど、いざ自分に子供が生まれると可愛いもので…

「赤ちゃんなんてみんな同じ顔してるでしょ」と思ってたけど我が子は可愛く見える。病院で並べられた新生児を見て「我が娘が一番可愛い気がするな」なんて事を考え、これが親ばかってやつかと思っていた。

 

奥さんとの会話も増えた。別に不仲だったわけではない(と思う)けど、結婚して3年以上もたつと喋る事もあまりないな~という日も増えてきてクイズ番組を見ては答えを予想しあうのがメインの会話となっていた。

クイズ番組は会話のネタにもなるし一生懸命見なくていいから家事をしながらでも楽しめる。ドラマやバラエティーなど、1時間きっちり見る事の楽しさももちろんあるだろうけどクイズ番組のつまみ食いでもいける気軽さが自分の生活にあってたし、きっとそういう家庭が多かったりするからこそ毎日のようにクイズ番組が放送されているんだろうな。

「ゴチなんて人が飯食ってるの見て何が楽しいんだ」なんて言ってた自分も毎週ゴチを見ては料理の値段の予想を奥さんとしている。ただ楽しいかどうかはわからない。

そんな感じの日々だったけど娘が出来てからは「いつうんちした」だとか「昼間寝なかった」だとか、娘が話題の中心となり会話が増えた。

 

あとは子供の相手をしていると自分にもこんな一面があったんだなと気付かされることが多くある。子供と一緒に成長するっていうのはこういう自分の今まで気が付いてない部分を知れる所にあったりするんだろうか。

 

 

育児についてのネガティブな方の率直な感想は「こんなに大変なのか…」の一言。あくまでサポートの範囲でしか育児やってない自分でこれだけ大変ならメインの奥さんはどれだけ大変なわけ?

中々子供を授からず、いわゆる妊活にしばらく取り組み、何度も話し合い「このままでは夫婦の形を保てないのではないか?」というような思いをしながらもようやく授かった娘なのに少しぐずったり、夜寝なかったりしただけでイラっとする。

あれほど自分で望んでいたくせになんて自分勝手なんだろうと思う…が、どうやらこれはあるあるな話らしい。「あんなに苦労したのにどうして…」と理想と現実のギャップに悩む人が多いとかなんとか。自分が人でなしの異常者ではない事を確認して少し安心している。

 

うちは両実家が協力してくれるおかげで今の所なんとか成り立っているけど、社会から隔離されて一人で子育てしないといけない状況を想像するととてもじゃないけどやっていけないだろうと思う。

ネグレクトのニュースが流れて「親としての自覚がない」なんて手厳しい意見があって…まったくもってその通りだと思うがいつ親としての自覚というのは目覚めるのだろうか。少しのボタンの掛け違いが積み重なって一人で子育てしなきゃいけない状況になった時まともな精神状態でいられるのかどうか、自分には自信がない。

社会が救いの手を差し伸べられる世界になるといいなと思う。

 

 

子供が生まれる前は期待よりも不安の方が大きかった。

「親としての自覚が目覚めるんだろうか」だとか「子供を愛する事が出来るんだろうか」だとか、毎日毎日答えの出るわけもない事について考え続けていた。こんな事を考えてはいけないと、ポジティブな事を考えようとする度にドツボにハマり抜け出せなくなっていた。

 

子供が生まれて1ヵ月。

親としての自覚…はどうだろう、まだよくわからないな。今思い返せば自分の親は泊まりで出かけるような事はほとんどなく365日一緒にいたような気がする。自分に取って"親"はそういう存在で自分もそうならなければならないと、子供が出来たら勝手にそうなるのだろうかと思っていた。

しかし子供が出来た今でもまだまだライブに行きたいし、年に1,2回くらいは東京に遠征だって行きたい。自分の考えていた"親"の姿にはなれそうにないけど別にそこまで肩の力を入れなくてもいいのではと思えるようにはなってきた。

一人の人間が子供生まれた瞬間"親"になり今までの全てを投げ捨てて子育てに没頭する…というわけではないらしい事に気が付き受け入れつつある。

 

子供は愛せている…と思う。子供は可愛いくもありイライラさせられもする。子供と接していると自分の新たな内面に気が付かされる。

大きくなったら「お父さん嫌い」なんて言われたりするんだろうかと勝手に想像してちょっと寂しくなったりもする。

愛とは曖昧で不確かなものだけど、こういうのを全てひっくるめて愛と呼んだりするのかもしれないな。

 

悩んでいた事についてはまだ答えを出せていないけど毎日が慌ただしく過ぎていくので自然とあまり考えないようになった。

最近読んだオードリー若林のコラム本の中に「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」という一文があり感銘を受けた。まさにその通りだと思う。

 

不安はたくさんあるけど喜びも増えた。これからもっと大変になったりするのかもしれないが乗り越えていければいいな。