腐ったみかん

適当に書きます

三四郎ファン目線から見る 22/7計算中の魅力

皆さん周知の事実で今更言う事でもないとは思いますが「22/7 計算中」がめちゃくちゃ面白いです。
22/7(通称ナナニジ)とは秋元康大先生のプロデュースのデジタル声優アイドルグループです。 

www.nanabunnonijyuuni.com

デジタル声優アイドルグループって軸はどこにあるの?と思う事でしょうが、計算中、アニメ、ナナオンと一通り見た自分もよくわかりません。
秋元先生は手広くやって駄目ならすぐ撤退するイメージなので長く続いているという事は一定の成功を収めてるんでしょうか。
 
その22/7のキャラクターが出演するデジタルアイドルバラエティー番組が22/7 計算中で、ナナニジを知らずともバラエティ番組として面白いと高評価を受けています。
シーズン2放送決定が発表された動画では全員パネルですが、計算中本編ではVTuberのように3DCGで動きます。
 
この入り組んだ設定の奇妙な番組ですが三四郎のファンからも評判が良く、自称三四郎のファンとして見始めたら見事にはまりました。
22/7計算中については皆さんがブログ書いていると思うので、三四郎ファンから見た計算中の魅力を独断と偏見を交えて書いていこうと思います。
他のアイドル or 声優バラエティー番組はほとんど見ておらず、ナナニジも計算中見てアニメみてナナオン触ったくらいなので「そこは違うだろ!」と思う事もあるかもしれませんがそこには目を瞑ってください。
 

 

三四郎の魅力

三四郎について皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか?小宮さんの滑舌が悪い?そこをいじるムーブメントは平成で終わっています。
 
三四郎の魅力、それはずばり小宮さんの圧倒的なワードセンスにあります。
滑舌の悪さとアメトークでの扱いのせいでポンコツ扱いされる事の多い小宮さんですが、激辛ラーメンをマグマと称し…ごっつのパロディコントをしていた学生時代の相田さんを麒麟児と呼ぶ…この豊富な語彙力と独特の視点から語られるラジオのフリートークがめちゃくちゃ面白いです。
ラジオ開始当初からやってるバチボコというネタコーナーでは滑舌の悪さとふわふわした声の魅力が存分に発揮され絶妙なおかしさを醸し出しています。
 
また漫才で培った演技力と持ち前の目つきの悪さが評価され「連続放火魔(遺影)」や「カルト教団の教祖」などハマり役でドラマに出演しています。

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遺影役としてドラマ出演を果たす小宮さん
仰天ニュースの再現VTRにもたびたび登場し「椅子の割れ目に金玉が挟まってしまった男性」や「唐辛子を触った手でトイレに行き股間が激痛襲われた男性」などの下半身を中心とした災難に見舞われる下半身俳優としても活躍の場を広げています。
 
 
対する相田さんはテレビの印象だとあまり喋らない常識人…のように見えますがラジオでは異常者の片鱗をみせます。
実家から出て1人暮らしを始めたからラジオでホームパーティーをやろうと言い出したかと思うと、小宮さんがしぶる中「家でエミネムを流しつつ餃子を作りながらフリートークをする」という異常なラジオをスペシャルウィークでやることになります。のんきに餃子を作る相田さんと放送を成立させるためにエミネムをバックに必死にトークを繋ぐ小宮さんの対比がなんだかおかしくて印象に残ってる放送の1つです。
 
相田さんの魅力はこののんきな所にあります。相方が1人であれだけ売れていれば普通嫉妬したり焦ったりしてしまいそうなものですがとにかくのんきに後輩と旅行に行き…のんきに美味しいものを食べ…のんきに放送中に餃子を作ってしまう。そんなのんきで度胸のある相田さんを小宮さんが腐しつつも信頼を寄せている部分が垣間見える瞬間がある所もまた三四郎の魅力です。
 
ラジオでは相田さんがボケたがりで場をかき乱し…そのボケに小宮さんがのっかってさらに相田さんがのっかり…こうして三四郎ANNのいわゆる糞回ができあがります。
二人は学生の頃からの同級生という事もあってか「ミスドに行ったら何を頼むか」「サブウェイの頼み方がわからない」などの何気ない日常を切り取ったトークがとても面白いのです。
 
とまぁ色々と書きましたが三四郎最大の魅力は「面白すぎないこと」だと思います(褒めてます)。
毎回毎回大爆笑というわけでもなく、かといってつまらないわけではない。がつがつしておらずリラックスして見る事が出来るところが好きです。
 

計算中における三四郎のちょうどよさ

22/7計算中での三四郎の魅力はそのちょうどよさにあります。
ラジオでの異常性を封印してボケずにMCに徹する相田さんと、あくまで主役はナナニジメンバーである事をふまえつつも秀でたワードセンスで的確に笑いを提供する小宮さんのツッコミ。この二人の適度な距離感の醸し出す雰囲気がデジタルアイドルバラエティーという特殊な番組に絶妙にマッチしています。
 
 
また計算中からは三四郎の優しさを感じることができます。
見るからにバラエティーが苦手そうな滝川みうちゃんと斎藤ニコルちゃんを三四郎二人の贔屓キャラとすることでキャラを立たせ一言発するだけでオチて笑えるような流れを作ったり、初期の技術的な問題で動けずパネルになっていたメンバーには積極的に話をふるなど番組を回すうえで当たり前かもしれませんが気遣いが感じられます。
計算中ではたまにナナニジのリアルアイドルイベントの模様が放送されるのですが、柊つぼみ、神木みかみ、東條悠希の3人の新メンバーが発表され歓喜に包まれた際に、小宮さんが「抱き合ってください、泣いてください」と適度にいじる場面には優しさがにじみ出てましたね。
  
 
時折見せるプロの芸人としての腕も見逃せません。
連帯責任ビリビリプレッシャーバトルというチームを組んで負けたら電流が流れるという企画があり、ナナニジメンバーは11人と奇数なため小宮さんがプレイヤーとしてチームに加わりました。その時にはMCという立場から一歩踏み込んだプレイヤーとして「やっぱりプロの芸人は違うなぁ」の動きを見せてくれます。
またこの回で悪乗りした相田さんが必要以上にビリビリを流し始めた時には「本当に悪い人みたいになっちゃうから」としっかりフォローを入れています。こういう細かな気配りが計算中に安心感をもたらしているのではないでしょうか。
 
 

フィクションをフィクションとして楽しめる世界

自分が尖ったバラエティーをあまり好まなくなった理由の1つとして、どんな人にも親がいる当たり前の事実に気が付いた点があります。
例えばクズキャラとして人気を博している安田大サーカスのクロちゃんですが、クズだなんだと罵られてるを見ると笑うよりも「親はどういう思いで見てるんだろうな…」という事を先に考えてしまいます。芸人殺しな考え方である事は理解しているのですが、一度思ってしまうとどうしても考えが抜けないものです…
 
計算中はあくまで2次元キャラのバラエティー番組なので、番組内でメンバーが生意気なことをいったり番組の趣旨に沿わない事をやっても「まぁほわほわしたピンク髪がいたり感情が動かないメガネっ娘がいる世界だしな」とフィクションとして自分を納得させ楽しむ事ができます。自分が納得できる、これが一番大切です。
2次元キャラゆえにフィクションを100%フィクションとして楽しむことが出来る、これも計算中の魅力の1つだと思います。(と言いつつもロケでの戸田ジュンの振る舞いにはひやひやしたりするのですが…)
ここら辺は自分が声優さんまでフォローしていないという部分が効いているためライブやshowroomまで追いかけてる人になると感じ方が違ってくるかもしれませんね。
 
 

好きなキャラクター

自分の一番好きなキャラクターは柊つぼみちゃんです。

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ギャルのパリピで自分の事を相性の"つぼ"と呼ぶ。たぶんリアルアイドルであれば好きにならなかったタイプですが東西歌合戦で3DCGモデルがまだ出来上がっていない時、パネルながらも動き回ってシュガーソングとビターステップを歌う姿(静止画)に心を打たれました。
他のメンバーに関してもこの回を見るまでは完全にバラエティタレント目線で見ており「計算中は好きだけど特に好きなメンバーとかいないな~」と思っていましたが、この回を見て以来メンバーのアイドルとしての魅力に気が付き、バラエティー番組としてはもちろんアイドル番組としても楽しめるようになりました。
 
 ニコニコ動画にてシーズン2の第1話が無料公開もされています。
 
そんな22/7計算中シーズン2はtokyo MX, BS, Abema, ニコニコ動画にて毎週絶賛放送中。皆さん毎週録画して見ましょう!