ブログを毎週書くようにしてから以前より小説を読む事が多くなりました。
上半期で読んだ本は27冊らしい、ほぼ週に1冊ペースかな。折角なので上半期読んで面白かった本ベスト5を
5位:明日の記憶
めちゃくちゃめちゃくちゃ重い話で読んでて辛くて何度も途中で読むのやめようと思ったけれども心が揺さぶられて最後まで読んでしまった。
ボケて何もかも曖昧になって全てを忘れられればいいのだけど、たまに正気を取り戻して家族にきつくあたったり糞尿を漏らした事を覚えている…想像しただけでも地獄だね。
近い将来訪れる親の介護とそう遠くない未来の自分の老化、目を逸らしていることに向き合うのもたまにはいいのかもしれません。
4位:フェルマーの最終定理
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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どんな本読んでるの?って聞かれた時は必ずこの本を答えるようにしています、何故なら頭が良さそうに思われたいから。
数学的証明とは完全無欠であり疑う余地がない、1万まで証明できたが1万+1は証明できるのか?1億は?無限の場合は?無限+1は正しいのか?
それ証明をするために無限という数に挑む数学者のロマンチックな話。数学に興味なくてもおすすめです。
この本を読んだ後数学の豆知識を誰かに披露したくなり、生きているうちに「だから言ったでしょ?」と言える場面を探すことになるでしょう。
3位:永い言い訳
"死"について色々考えてた時に読んで印象に残ってる本。色々辛くて漠然と死にてーなんて思って過ごしてた頃(当然死ぬ気はない)、船釣りに行く機会があり大海原へ…そこで360度海に囲まれ一歩踏み出して海に落ちれば確実に死ねるであろう状況に追い込まれた時にめちゃくちゃ死が怖くて足がすくんで動けない…という経験をしました。
死にてーといいつつどうして死が怖いのだろうと…考えてた時にこの小説の「死は生きている人に暗い影を落とす」という文を読み自分が考えていた事が文章化されていてなるほどなぁと。
あそこで俺が海に落ちて死んでいれば釣りに誘った人は責任感じるだろうし家族は悲しむ、悲しむどころか釣り仲間を恨むかもしれない。自分は自分一人のためだけに生きるのではなく今まで関わってきた多くの人のためにも生きるのだなと。そんなことを考えるきっかけになった小説です。
俺TUEEEE物はいくつか読んできたけど中でもずば抜けて面白い。こういう小説って大体主人公が不快だったりするんだけど嫌味になりすぎずに好感が持てる。バカみたいに可愛いヒロイン…ムカつくけど憎めない敵役…等々キャラが魅力的なんですよね。あと理屈をこねつつなんだかんだ全てを暴力で解決したりするのもいい。
一番好きなシーンは
「いい動きだな、お前なにか習っていたか?」
「ピアノと書道なら」
と主人公が答える所。か、かっこいい…
1位:りゅうおうのおしごと!
いきなり幼女と下ネタが出てきますが作者の性癖なんで我慢しましょう。
しっかりとした取材と抜群の構成力で将棋はハチワンダイバーの知識くらいしかない自分でも手に汗を握る激熱なライトノベルに仕上がってます。
作中によく「…熱い!」と出てくるのだけれども本当に熱い、熱すぎる。特に作者が「売上が良くなくここで終わらせる予定だった」と語っている5巻が素晴らしい。書きたいことを全部書いたと言っている通り、今まで積み重ねてきたものを出し惜しみなく注ぎ込んでいく展開にはアニメを見ていてストーリーを知っているにも関わらず思わず涙してしまいました。
才能を持たない者の苦悩…才能を持つが故に親友の介錯をしなければならない苦悩…親友を傷つけ傷つけられ…一緒にプロを目指した仲間達が次々と消えていくなか心が折れそうになっても将棋を指さずにはいられない…そんな将棋に狂った人間模様が熱すぎる。
年齢制限間近の焦り…自分が老害になっていることの恐怖…才能ある未来が明るい子供の話よりこのような大人の話に共感してしまうのは自分が年を取ったからでしょうか。
ラノベと言わずここ5年くらいで読んだ本の中でトップと言っても過言ではないくらい久しぶりにガツンと衝撃を受けました。
でも姉弟子はアニメの方が好きかな…
重い話と軽いラノベの両極端な感じになっちゃったけど、なんだかんだ勧善懲悪というかわかりやすい話の方が好き。
下半期はとりあえず俺ガイルと弱キャラ友崎くんの続き読んでから頭良く見える本でも読みます。