今日は好きな漫画であるAKB49について書きます。
AKB49という漫画を知っているでしょうか。
マガジンで2010年から始まり全29巻で完結とそこそこ長い間連載された漫画です。
僕はこの漫画が好きで合コンで話題がなくなると女の子に「AKB49って漫画が面白いよ!」って勧めてました(大概何言ってんだこいつみたいな反応でしたが)
第一話を見た時は「あ~イロモノ枠でこれすぐ終わる奴だな~」と。
だって始まりがこれで
からのこれ
AKB48がビートルズを超えた世界で主人公浦川みのりはヒロイン吉永寛子を助けるためにAKBに潜り込んだ女装野郎…深夜三時に企画会議してもボツにするでしょこんなの…
そんな第一印象だったAKB49ですが好きな漫画を10作上げろと言われたら間違いなく上げます(他は狂四郎2030とかエアマスターとか…)、それくらい好きな漫画です。
なぜAKB49は面白いのか?
それはズバリ王道だから
王の道と書いて王道です。
設定はバキバキにイロモノな癖にバリバリの王道漫画なんですよこれが。
アイドル漫画の皮をかぶった熱血スポコン漫画なんですよこれが(作者もスポコン漫画として描いてますと言及してました)
ハイスペックで性格の悪いわかりやすい悪役がいて
岡部初期は悪い顔してんな
主人公との衝突を経て
主人公のピンチには駆け付ける
ヒーロー見参!ヒーロー見参!
いやー良いですね、笑っちゃうくらいベタ中のベタだけど素晴らしい。
こんな感じで王道を突っ走ってくれます。
「実はAKB49って面白いんじゃ…」と思っていたのが「これ名作でしょ」に変わった瞬間があります。
それが3巻に収録されている奥平先生のエピソード。
これまでは寛子のファン、寛子を支えるため、寛子のためだけに存在した浦川みのりが"アイドル浦川みのり"になるわけですよ。
奥平先生はこの後にも随所に登場し、子供達にmixを教えたりトイレで総選挙投票しまくって娘に気持ち悪がられるなど大人として尊敬できない行動をとりまくるのですが最終巻の奥平先生は必見です。胸に来ます。
そんな奥平先生のエピソードまで収録された1~3巻が現在LINEマンガで無料で読めます、ぜひ読みましょう(これが言いたかった)
途中で何度もいやいやそれは無理があるでしょと思う場面があったりしますが(まぁ元々無茶な設定なのですが…)、章毎の構成がうまく「細かい事気にしてんじゃねえ!」と言わんばかりに後半から盛り上がるのでついつい読み進めてしまいます。
途中、中だるみがあり蛇足かな~と思う部分もあるのですが最終巻が素晴らしい。最後まで読んで良かった~と思わされます。
また作中にAKB48のメンバーが出てくる(遊び人だと思われてた板野がめちゃくちゃ練習してたり指原がとりあえず土下座したり)するのですが前田敦子が凄い!
みのりを叱咤激励し奮い立たせる役としてバカみたいにかっこよく描かれています。そんなあっちゃんも現実のAKBに合わせてAKB49の世界でもAKBから卒業していきます。その際にAKB49の作中で以下のように評されます。
その少女は....
クラスでも決して目立たず友達も少なく
授業中も先生に指されることに常に怯えているような子
その少女は....
秀でた才能もなく 観客7人の初舞台で自分の取り柄は笑顔だけだと答えた
その言葉通り 時に激しく 時に静かに 夢と戦った
その少女も...
舞台の上では常に笑顔だった
苦節6年半少女は東京ドームに立つ夢を叶え その翌日秋葉原の劇場で卒業を迎える
圧倒的な人気を誇りながらも AKB史上最も多くの人に嫌われたその少女は
誰よりもAKBを愛し 最後の最後その瞬間まで AKBのため
不器用なまでに笑っていた
.
.
.
.
AKB49が僕等に教えてくれたこと、それは王道は面白いから王道って言うんだってこと。
この後大正義ヒロイン有栖が出てきたりして凄いんですよ。
いや本当に面白いんで良かったら読んでくだいね!